無事に修士取れました

こんにちは。

無事に修士を取得し、4月から社会人になるこのタイミングでふと学生生活の振り返りを文章に残しておくかと思い立って記事を書いています。

 

まず私の経歴を簡単に紹介すると

となっています。私はとても怠け者なので大学に編入するときも、大学院に進学するときも内部推薦(面接と口頭試問だけで入れるやつ)を使いました。学部時代の研究室の同期は夏休みとかに院試の勉強をして、東大に行っていてすごいな~と思っていました。

 

陰キャの私が編入して友達を作るなど器用なことができるはずもなく、学部3年の頃はひたすら一人で教室と食堂とゲーセンと家を往復するだけの生活をしていました。

 

学部4年になって研究室に配属されてからは、研究をしたり研究室の人と一緒に昼ごはんを食べたり、充実した(?)生活を送れるようになりました。また、この頃の私は調子に乗っていたので、

「当然ドクターまで行って研究職につくっしょ!」

みたいなノリで過ごしていました。しかしこのノリは長く続きませんでした。

 

大学院に進学し、とある国際共同実験グループに所属するようになってからは他大学の方々との交流や、出張が増えました。

「人の金で色んな所に行けてええやん!」

と思いつつ研究生活を楽しんでいました。実験グループに参加しているのは国内ならば東大、京大、東工大、海外ならばUC Berkeley、Imperial College Londonなど名門中の名門の学生・スタッフばかりで、みな私なんかとは比べ物にならないほどの教養を持ち、高いレベルの研究をしていました。1を聞いたら10説明してくれるような優しいスタッフや、物理やプログラミングなどを気兼ねなく教え合える学生に囲まれて進める研究はとても意義深いもので、おそらく後にも先にもこんなに興味を持って、しかも心理的安全性の高い環境で学べる期間はやってこないのではないかと思うほどでした。


実験グループでは年3回、全体的なFace-to-Faceミーティングが開催されるのですが、毎回参加して報告される研究を聞き、そのレベルの高さを見るごとに、この業界で研究していくのは無理だなと思うようになりました。*4結局、就活路線に切り替えることにしました。

 

M1の3月くらいから就活を始めました。最初は大手企業を一通り受けてみましたが、面接対策や自己分析などロクにしない怠け者が受かるはずもなく、ひたすら敗北を喫し続けていました。しかし、売り手市場なご時世もあってか、15社受けたうち最終的には2社から内定をいただきました。1社はWeb系、もう1社はデータサイエンス系でしたが、大学や大学院でのデータ分析の経験が活かせると思いデータサイエンスの方を選びました。こうしてM2の6月には無事に就活を終わらせることができました。

 

この就活中には何度も遅刻し、しまいには面接日程をかぶらせるといったこともしてしまい、自分のダメさを思い知らされました。そういった出来事もあってか、7月頃には

という状態になっていました。指導教員とも相談し、後期からの休学も検討しつつ、2ヶ月くらいはほぼ研究をサボってコミケに行ったり、ドライブしたりしていました。そうした「休憩」を挟んだためか、はたまたうつ薬が効いてきたためか、9月頃からはぼちぼち研究を再開しました。

 

「休憩」の前はもっぱら実際に行った実験の解析をしていましたが、この頃からは実験を再現できるようなシミュレーションの開発に取り掛かっていました。使ったことのないシミュレーションツールを、何百ページある英語で書かれたマニュアルとにらめっこしながら使い、同時に修論も書く。しかも締切は1月。「休憩」期間の頃の私だけでなく、今の私目線で考えてもよくわからないほどの集中力を発揮した5ヶ月間でした。

 

かくして冒頭に掲載したとおり、無事に修士をもらうことができました。

 

当初の研究目標よりはだいぶ手前までしか行けなかったので悔しさはありますが、目標までたどり着けたとしてもさらにその先にやることが増えて「やれることは全部やった」状態にはならず、悔しい思いをしていることは容易に想像できます。なので、「修士が取れた、満足」みたいなメンタルのほうが生きやすいのかな、と思ったりしました。

 

現在はひとまず統計検定2級を取得するべく勉強しています。怠け者の私が社会に出て何年(何日?)やっていけるのか、不安はありますがほどほどに頑張っていきたいなと思います。



補足1

私の研究室では修論までは日本語でもOKなので(時間の余裕がないこともあり)日本語で書いてしまったのですが、実験グループのメンバーに読んでもらうことを考えれば当然英語の方がいいわけです。なので手法や結果の部分だけ英訳したものを作ろうかなと考えていますが、自分の英語力だと何ヶ月かかることやら…。話題のDeepLをつかえば早く終わるでしょうか。

*1:正式には東京都立産業技術高等専門学校 ものづくり工学科 情報通信工学コース

*2:正式には首都大学東京 都市教養学部 都市教養学科 理工学系 物理学コース

*3:正式には首都大学東京大学院 理学研究科 物理学専攻

*4:無理だなと思った具体的な理由:英語でのコミュニケーションが苦手(ネイティブのリスニングなどはほぼできない)・同期の学生たちと比べて圧倒的に物理の知識が足りてない